生き方ノウハウ

アスペ女子が、発達障害者の「本当の」適職を考えてみた。

発達障害を持っている方は、「仕事ができない、社会に適応できない」と悩んでいることが多いです。

もがき苦しみ、救いを求めて、インターネットで「発達障害」「アスペルガー」「適職」という言葉を調べてはみるものの、
発達障害かどうかの診断サイトや病院のサイトなどは多くみられますが、当事者の体験談は意外に見つからないなと感じました。

そこで、本日は過去に自閉症診断を受けたことのある私自身の実体験、自身の傾向から、

  • 発達障害が選ぶべき大まかな仕事の方向性

  • 私が思う、発達障害の適職

  • 逆に、いわれているより向いていないと思う仕事

について考えてみました。
同じような悩みを抱えている人に、少しでも共感していただけたら幸いです。

適職は大きく分けて、この2つ

①完全にやること・マニュアルが定まっている分担仕事

発達障害者はコミュニケーション能力が低い傾向があり、会社といった組織内に属して作業をするのは苦手と言われています。

しかしそれは、「人の話を言葉通りの意味にとる、鵜呑みにしてしまう」という特徴があるから、というのも理由の一つだと考えます。

私自身、仕事で「本当に言ったことしかやらないんだな」と嫌味を言われたり、「そこは利便性を考慮してやってよ」と指摘されることがあります。

実際に気づいていないこともありますが、この通りにしないとだめなのかな、と思い込んでしまうことも多いです。
「これをすることで得られる+αの利益」よりも、「その通りに実行してローリスクで押さえる」ことを取ってしまうのです。

ここをこれだけやればよい」という分担がはっきりしていて、それを伝えてもらえれば、むしろ得意に変わります。


②全行程を一人で行い、全責任を負う仕事

上記のとおり、下手に仕事を分担すると「言われたことしかやらない」可能性があります。

では逆に、計画から作成、準備まで、すべて自分で実行する仕事でしたらどうでしょうか。
余計な心配や気を遣わなくてよい分、自分の力を思う存分発揮できる場合もあります。

では、次からは具体的なお仕事を上げていきます。


発達障害の適職は?

①専業主婦(夫)

いきなりこれかい!って思われるかもしれませんが、真面目に言っており、結婚意欲のある方は、ダントツでこの道をオススメします。

家事一つとっても、料理、掃除、洗濯といろいろあり、マルチタスクなのでは?と思われるかもしれませんが、会社での仕事のように利益が求められるわけではないですし、厳密にやる時間を決めれば、きっちりその通りに実行しようと考えます。

成果がすぐでるので(料理⇒夕ご飯ができる、掃除⇒部屋がきれいになる、など)、やりがいも感じられます。

また、主婦業は基本休みがないのですが、ルーチンワークが得意なのでそこまで苦痛を感じないのではないでしょうか。
(実際に私も、平日でも休日でも起きる時間はほぼ変わりません)


そしてここからは、適しているというよりも専業主婦(夫)じゃないと辛いという話ですが・・・。

将来子どもを授かった場合大丈夫ですか?ということ。

これまでの家事に、育児という仕事が加わります。

子供は普通の人にでも想定外と感じる行動、出来事が当たり前!!
発達障害の人はなおさらパニック状態となるのではないでしょうか。

下手すると、仕事・家事・育児の両立ができず、(きつい言い方ですが)どれかを放棄する事態になりかねません。

結婚をしないのなら、正社員もありでしょう。
私自身、仕事しかしなくてもよいのなら、正社員でも何とか続けられるのではと思います。

しかし、「家族」は、自分だけのものではありませんし、会社のように他の人には任せられません。
今の仕事が得意な方はいいのですが、そうでない方は家庭を守るという責任一つに集中するのが、一番のしあわせではないでしょうか。



②プログラマー

パズルを解くのが好き。自分の作ったものが、直接意図した結果に結びつくのが楽しい。
プログラマーはそういった、「既にわかりきった結果に合わせて、過程を組み立てていくことに喜びを感じる」タイプに向いています。

ただしIT技術は日々発展していくものなので、一生技術を追わないといけなく、結婚生活と両立できない可能性があるので注意です。


③クラシック演奏家

歴史がある楽器では奏法や練習方法が確立されているため、よく言われている地味な基礎練習の反復が苦痛にならないことから。

特にクラシックは、感情表現豊かな個性的な演奏よりも昔ながらの伝統的な演奏が好まれ、楽譜通りの正確な演奏に集中することができます。


④コンビニ店員

コンビニは、

  • 商品・公共料金のお支払などのレジ対応
  • 商品の検品や返品作業
  • 陳列棚の整理
  • カウンターフードの衛生管理

など、やることはかなり多いのですが、慣れればほぼマニュアル通り。
マニュアル通りにやれば褒められ、それらをこなす自分に誇りを持てる、格好のお仕事だと思います。

私は大学3年間コンビニで働いており、それなりにコンビニ店員楽しんでいました。
なので「コンビニ店員なんて誰でもできる仕事」と思われていることがけっこう悲しい!

お客さんとの対応も基本は購入時のレジ対応のみなので、高度なコミュニケーション能力は必要ありません

自分からコミュニケーションを取るのは苦手ですが、ダンディなおじ様に顔を覚えてもらって、よく話しかけてもらったときはとても嬉しかったです(笑)

第155回芥川龍之介賞を受賞した、村田沙耶香著「コンビニ人間」からも、そのことが読み取れます。

コンビニ店員として働き、それを誇りに思っている主人公の女性。空気が読めない発言をしたり、思った通りに行動してしまうため、周りから敬遠されています。

本では明記されていませんが、主人公の女性は「アスペルガー」でしょう。

実はこの本、最初読んだときに自己嫌悪になってしまったのです(苦笑)

コンビニ店員に誇りを持つ人間はアスペルガーだ」と言われている気がしまして。

さらに、世間一般のこの本に対する評価が「ユーモアがある」「可笑しい」といったものが多く、複雑でしたね~。


世間で言われているほど、発達障害向きでないと思う職業

①研究者

コツコツ一つのことに没頭できるからと、よく挙げられる職の一つですが、研究職ってそんな甘いものじゃないです。
仕事としてやるのですから成果が求められますし、勉強会や学会発表もしたりするので、コミュニケーション能力も必要です。

マニュアル通りやることが得意な発達障害にとって、研究というものは真逆なんです。
従来のマニュアルを書き換えていく、もしくは新しくマニュアルを作るイメージ。
そんなこと、とっても怖くてできません!!

特に知的障害を伴わないタイプの発達障害は、学校の「勉強」は出来ることも多いため、勘違いしやすいのですが、

このように「勉強」と「研究」は違うので、注意をしてもらいたいです。
(ここら辺を主張する理由は私の詳細プロフィールを見ていただければお判りいただけるかと思います)


②コールセンター

こちらは逆にマニュアルがあるから大丈夫なのでは、と捉えられがちですが、耳で聞く情報が脳の処理能力に追いつかないタイプの発達障害者が結構います。
相手の言うことがうまく聞き取れず、それによってパニックに陥ってしまう場合も。

私の場合、今でも

  1. 相手の言ったことを頭の中で「文字」にして表示する

  2. 文字を見て、視覚で意味を理解する

という過程を踏まないと、意味まで頭に入ってこないことが多いですね。
逆に言うと、「視覚情報が生かされる仕事」は向いている、と思います。


③公務員

まず、公務員試験自体が、「スピード勝負」のペーパー試験。
実は私も受けたことがありますが、案外そこでつまずいてしまいました。

また、最近は面接の回数も多く、自治体独自のグループディスカッションを行うような公務員試験もあるようです。

「市役所の受付の奥でまったり事務作業している」といったイメージが強いですが(公務員の皆さんゴメンナサイ)、事務職は、書類作るだけでなく人に気を遣う場面もかなりあります。

エンジニアといった専門性が高い職場の場合は、多少変わってても個性として認められるかもしれませんが、こういった職場で一度「変わったやつ」認定をされると、今後溶け込むのが難しいんじゃないかなと思います。


まとめ

発達障害の特徴を生かした仕事は、まだまだたくさんあります。

現実的じゃないと思われるかもしれませんが、
「勉強はできたのに」というプライドのせいで、本当に自身が活躍できるお仕事に就くチャンスを逃してほしくない。という思いを込めて書きました。

「~は高学歴がやる仕事じゃない」

そういったことが平気で言われている社会に、私は違和感を感じます。

仕事に優劣なんてない。みんな、どこかで巡り巡って、世の中・人のためになっているんです。
特に発達障害者は、上にあげたような、

  • マニュアルのある、本当に一つのことに集中できる仕事
  • 成果がすぐに見える仕事

が向いているのではないでしょうか。

自分が楽しい、自分に合っていると心から思える仕事で、皆が誇りをもって働ける世の中になってほしいものですね。

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